人生の奥義(2)
第三のキー
キリストの贖い(あがない)
神・人の生と死の奥義を開く
一、キリストとはどのような方でしょうか?
キリストは、神に遣わされてこの世に来られ、人生の問題を解決される救い主です。
彼は三一(さんいち)の神の具体的表現です。
「なぜなら、キリストの中には、神たる方の全豊満が肉体のかたちをもって住んでいるからです」。コロサイ2:9
彼はまた神が肉体となられた方です。
「言(ことば)は神であった。・・・言(ことば)は肉体と成って、わたしたちの間に幕屋を張られた。・・・恵みと実際に満ちていた」。ヨハネ1:1,14。
ですから、彼の全体は神であり、また彼は完全な人です。
どうか図を見てください。
彼は善人をさらに超えた方です!
彼は偉大な人をさらに超えた方です!
彼は道徳的な人をさらに超えた方です!
彼は聖人をさらに超えた方です!
彼は、神・人なのです!
二、神・人の死
この方、神・人は十字架に釘づけられ、贖い(あがない)のわざを完成されました。彼は三種類の身分をもって死なれたのです。
(一) 神の小羊として、彼の死は人の罪を取り除きます。
「世の罪を取り除く神の小羊」。ヨハネ1:29
(二) 上げられた銅の蛇として、彼の死は古い蛇---サタンを滅ぼし、人の内側にある蛇の毒---罪の性質を対処します。
「そして、モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければならない」。ヨハネ3:14
(三) 一粒の麦として、彼の死は神聖な命を解き放ちます。
「一粒の麦が・・・死んだなら、多くの実を結ぶ」。ヨハネ12:24
今:
彼の死は、人が持つべきではないのに持っている罪を取り除きます!
彼の死は、人が持つべきなのに持っていない命を与えます!
第四のキー 神の分与
主イエスを信じる奥義を開く
一、 キリストの二回の「成った」
神は肉体と成り、人として生まれ、イエスと呼ばれました。どうぞ次の聖書の言葉を読んでください。
「言(ことば)は肉体と成って、わたしたちの間に幕屋を張られた」。ヨハネ1:14
主はその霊と「成り」ました。それは死からの復活によってであり、命を与える霊と呼ばれます。どうぞ次の聖書の言葉を読んでください。
「最後のアダムは、命を与える霊と成ったのです」。Ⅰコリント15:45
この霊は「命を与える霊」ですから、命をもたらし、神を信じる人の中へと神を分与します。
ですから、聖書は言っています。
「御子を持つ者は命を持っています。神の御子を持たない者は命を持っていません」。Ⅰヨハネ5:12
二、 人を再生させる
人は初めに生まれた時、肉体の命を得ます。
人はキリストから神の命を得ます、これは第二の誕生で、聖書はこれを「再生」と言っています。
「神は・・・イエス・キリストの死人の中からの復活を通してわたしたちを再生し」。Ⅰペテロ1:3
イエスは・・・言われた、「人は新しく生まれなければ、神の王国を見ることはできない」。ヨハネ3:3
豚がもし羊の王国に属し、羊の生活をしたくても、それは、教育、改良、規制によっては不可能です。そのためには必ず羊の命を持たなければなりません。
同じように人が神の王国に属して、神聖な生活をしたくても、やはり、教育、改良、規制によっては不可能です。彼は必ず神の命を受けなければなりません!
三、 クリスチャンとなる意義
クリスチャンとは神を分与された人です。まず神はご自身をわたしたちの霊の中に分与されます。次に、わたしたちの霊から魂の中に広がります。最後に、わたしたちの霊と魂と体すべてに神を満たし、神を浸透させます、聖書はこうした結果を「栄光化される」と言っています。
「あらかじめ定めた者たちを、さらに召し、そして召した者たちを、さらに義とし、そして義とした者たちを、さらに栄光化されました!」ローマ8:30
(このようにして、わたしたちは変化させられ、キリストのかたちにかたちづくられます。
「神はあらかじめ知っておられた者たちを、御子のかたちに同形化しようと、あらかじめ定められたからです」。ローマ8:29
これこそ人生の目的です!
これこそクリスチャンとなる意義です!
これこそ神があなたのために定められた計画です!
今あなたはどうすべきでしょうか?
今あなたは神のご計画がわかりました。あなたは四つの事を行なうべきです。
一、 神に心の向きを変える---悔い改め
悔い改めは、過去のあやまちをひどく後悔することではありません。
悔い改めは、あやまちを改め、決心してやり直すことではありません、
悔い改めは「思いを向け変える」ことです。
以前あなたは神に背いている人でした。良いことをしようが、悪いことをしようが、あなたは神に背いていました。あなたの思いが神に背いていたのです。
今どうか主イエスの言葉を聞いてください。
「悔い改めよ、天の王国は近づいた」。マタイ4:17
二、 信じる---受け入れる
信じるとは、うなずくことではあり ません。同意することではありません。鑑賞することではありません。もし人があなたに腕時計を贈るとします。あなたはうなずき、同意し、鑑賞するだけでは 十分ではありません。あなたは受け取る必要があります。信じるとは受け入れることです。どうぞ次の聖書の言葉を読んでください。
「すべて彼を受け入れた者、すなわち、御名の中へと信じる者に、彼は神の子供たちとなる権威を与えられた」。ヨハネ1:12
三、 告白---呼び求める
クリスチャンになるのは、おおやけのことです。神は「心」で信じ、「口」で告白することを求められます。
もし心で信じないなら、救われません。
もし口で告白しないなら、やはり救われません。
しかし:
「あなたが自分の口で、イエスは主であると告白し、自分の心で、神は彼を死人の中から復活させたと信じるなら、あなたは救われます」。ローマ10:9
四、 バプテスマされる---証しする
バプテスマされることは人の面前で証しすることです。信じた人はだれでもバプテスマされるべきです。そうすれば、彼らは神の面前で救われるだけでなくまた人の面前でも救われるのです。
主イエスは言われました。
「信じてバプテスマされる者は救われる. しかし、信じない者は罪に定められる」。マルコ16:16
バプテスマによって、神はわたしたちをサタンの国から、神の王国の中に移されます。ですから主イエスはまた言われました。
「まことに、まことに、わたしはあなたに言う. 人は水と霊から生まれなければ、神の王国に入ることはできない」。ヨハネ3:5
今どうか祈ってください
「主イエスよ! わたしは一人の罪人です。わたしはあなたが必要です。わたしの霊の中に 入ってきて、わたしの罪を取り除いてください。わたしを満たしてください。わたしに神の命を持たせてください。わたしは今あなたをわたしの救い主とし、命 として受け入れます。わたしは自分をあなたにささげます。主の御名によって求めます。アーメン!」。 今あなたは人生の奥義がわかりました! どうか主があなたを祝福し、ずっと神のご計画の中に生きさせてくださいますように!
もしあなたが神のエコノミーについてさらに学び、またキリストの救いのさらに深い経験を得たいなら、どうか、もっと話し合うためにわたしたちと交わりを持ってください。
「人生の奥義」
著者 ウイットネス・リー
発行所 (有)日本福音書房