第34回
聖書を読みましょう(ノア)

Created with Sketch.

創世記 第6章5節―13節
 
さて、エホバは、人の悪が地上でひどくなり、すべて人の心の思いはかることが常に悪いことばかりであるのを見られた。それで、エホバは地上に人を造ったことで思いを変えて、心に深く悲しまれた。エホバは言われた、「わたしが創造した人を、人から、獣まで、這うものまで、また空の鳥までも地の面からぬぐい去ろう.わたしは、これらを造ったことで思いを変えたからだ」。

しかし、ノアはエホバの目に恩恵を得た。これらはノアの系図である。ノアは義人であって、彼の世代では責められるところのない者であった.ノアは神と共に歩んだ。ノアは三人の子、セム、ハム、そしてヤペテを生んだ。
 
さて、地は神の御前に腐敗し、地は暴虐で満ちていた
神が地を見られると、見よ、それは腐敗していた.すべての肉が、地上でその道を腐敗させたからである。そこで、神はノアに言われた、「すべての肉の終わりがわたしの前に来た.地は彼らのゆえに暴虐で満ちているからだ.見よ、わたしは彼らを地と共に滅ぼそうとしている。・・・・

(日本福音書房) 回復訳聖書

第35回
ノアはエホバの目に恩恵を得た

Created with Sketch.


創世記 第6章8節
しかし、ノアはエホバの目に恩恵を得た。
 「恩恵を得た」とは何を意味するのでしょうか? この節は、神はノアに対して恩恵を与えられたとは言っていません。それは、ノアは恩恵を得たと言っています。
 創世記第6章を注意深く読むなら、ここの恩恵は、神がノアに多くの物を与えられたことを意味しないことを見るでしょう。

それは、神がノアに来て、ノアと共におられたことを意味します。神の臨在がノアの強さと力でした。ノアは客観的に、神によって与えられたものを享受しただけではなく、神ご自身を享受しました。曲がった、頑固な、淫行の世代、その誘惑にだれも抵抗することができなかった世代のただ中で、ノアは主の目に恩恵を得ました。神は来てノアを強め、ノアと共に立ち、ノアを支えられました。それが、ノアが得た恩恵であり、わたしたちが今日、必要とする恵みです。

 クリスチャンは恵みの御座に大胆に進み出て言うことができます、「主よ、わたしはあなたの恵みを必要とします。主よ、わたしはあなたの臨在なしに、学校へ行くことはできません。職場に行くことはできません。主よ、わたしの強さとなってください。わたしを支えてください」。

「創世記ライフスタディ」第28編(日本福音書房)

第36回

ノアは神と共に歩み、啓示を受けた

Created with Sketch.

創世記 第6章13-14節
そこで、神はノアに言われた、「すべての肉の終わりがわたしの前に来た.地は彼らのゆえに暴虐で満ちているからだ.見よ、わたしは彼らを地と共に滅ぼそうとしている。自らゴフェルの木の箱船を造りなさい.あなたは箱船の中に部屋を造り、内側も外側も樹脂で覆いなさい。
 
創世記第6章9節は、ノアが神と共に歩んだことを告げています。疑いもなく、ノアはアダム、アベル、エノス、エノクなど、彼の先祖からすべての霊的祝福を受け継いで、偉大な祖父エノクに従い、曲がった、頑固な、淫行の世代の中で神と共に歩みました。

世の人たちは金銭、快楽、自分自身を愛して、神を愛しません。彼らは自分がどこにいるのか、どこへ行こうとしているのか、何が起ころうとしているのかを知りません。しかしノアは神と共にあり、真の状態を見ました。なぜなら、神がご自分の秘密をすべてノアに啓示されたからです。

神はノアに、地は暴虐で満ちていること、すべての肉の終わりが来たこと、彼は地と共に彼らを滅ぼすことを告げられました。さらに、神はノアに、箱船を造ることを告げられました。ノアは神の啓示にしたがって箱船を造りました。

「創世記ライフスタディ」第28編


  第37回
ノアの働きはその時代を変える道を神に与えた

Created with Sketch.

ヘブル人への手紙 第11章7節 

 信仰によって、ノアは、まだ見ていない事柄について神から指図を受け、敬虔な畏れによって促され、彼の家の救いのために箱船を用意しました。このことを通して、彼はこの世を罪に定め、信仰による義の相続人となりました。
ペテロの第二の手紙 第2章5節
また、彼が不敬虔な者たちの世界に洪水を起こされた時、昔の世界を容赦することなく、ただ義の公布者ノアたち八名を守られました。

ノアは啓示を受けた後、直ちに神の御言を信じました。そして、人々に、神に対して、他の人に対して、自分自身に対して義しくなるように、そうでないと神の義なる裁きが彼らの上に臨むと告げました。ノアはこのような義を、おそらく120年にわたって宣べ伝えました。
ノアの生活をよくみるなら、それが単に神と共に歩むことや、箱船を造ることだけではなかったことを見るでしょう。基本的で重要な点は、神がノアを用いて、時代を変えたことです。敵はその状況をどん底まで追い込み、神でさえ、人を造ったことを悔いられました。何の望みもないように見えました。しかし、ノアは恩恵を得ました。ノアの生活は、時代を変えた生活でした。
わたしたちはみな、今日のノアでなければなりません。ノアの足跡に従って、恩恵を得、信仰によって神と共に歩み、啓示を受け、神の御言を信じ、信じたものを人々に証しし、信じたことの上で働き、信じたものの中へと踏み入りましょう。

「創世記ライフスタディ」第28、29編(日本福音書房) 

  第38回
水によって救われた者

Created with Sketch.

ペテロの第一の手紙 第3章20節後半

箱船に入り、水の中を通って安全に救われたのは、わずかに八人でした。

 
 ノアは箱船によって救われ、神の裁きを免れただけではなく、水を通して(Ⅰペテロ3:20)腐敗した世代から救い出されて新しい時代の中へと入りました。
…神は洪水を用いてあの邪悪な時代を裁かれました。また洪水を用いてノアをあの時代から救い出しました。これにより、ノアは二重の救いを享受しました。一面、彼は信仰によって箱船に入り、箱船によって救われ、神の洪水の裁きを免れました。また一面、箱船の中で洪水を経過し、洪水の水を通して、罪定めされた世界から救い出されて、新しくされた世界の中へと入りました。

「真理課程」第2段階 第1巻 第3課(日本福音書房) 

  第39回
聖書の言葉を読みましょう(ノアの時代の意義ーキリストの来臨)

Created with Sketch.

マタイによる福音書 第24章37-39節

人の子の来臨も、ノアの日々のようである。なぜなら、洪水の前の日々、ノアが箱船に入る日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていて、洪水が来てすべてのものを取り去るまで、その裁きが来ることを知らなかったからである.人の子の来臨も、そのようである。

 

 マタイによる福音書第24章3節~14節

イエスがオリブ山に座っておられた時、弟子たちはひそかに彼の所に来て言った、「わたしたちにお話しください.いつ、これらの事柄があるのですか? また、あなたの来臨のしるしと、この時代の満了のしるしは何ですか?」。
イエスは彼らに答えて言われた、「だれにも惑わされないように用心しなさい。多くの者がわたしの名を名乗って来て、『わたしがキリストだ』と言い、そして多くの人を惑わす。またあなたがたは、戦争と戦争のうわさを聞く。あわてないように用心しなさい.それは起こらなければならないが、まだ終わりではないからである。
民は民に、国は国に逆らって立つ.また至る所で飢きんや地震がある。これらすべての事柄は、陣痛の始まりである。その時、彼らはあなたがたを患難に引き渡し、またあなたがたを殺す.そしてあなたがたは、わたしの名のゆえに、すべての諸国民に憎まれる。またその時、多くの人がつまずき、互いに引き渡し、互いに憎み合う。そして多くの偽預言者が現れて、多くの人を惑わす。また不法がはびこるので、多くの人の愛が徐々に冷えてくる。
しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。そしてこの王国の福音は、すべての民に対する証しのために、人の住む全地に宣べ伝えられる.それから終わりが来る。

 「回復訳聖書」 
(日本福音書房)

  第40回

聖書の言葉を読みましょう(ノアの時代の意義ーわたしたちの態度)
 

Created with Sketch.

マタイによる福音書 第24章32-44節

 
しかし、いちじくの木からたとえを学びなさい.その枝がすでに柔らかくなり、葉を出すようになれば、夏の近いことがわかる。そのようにあなたがたも、これらすべての事を見たなら、それは戸口まで近づいていると知りなさい。

まことに、わたしはあなたがたに言う.これらすべての事が起こるまで、この世代は決して過ぎ去ることはない。天と地は過ぎ去る.しかし、わたしの言は決して過ぎ去ることはない。しかし、その日とその時についてはだれも知らない.天の御使いたちも、子も知らない.ただ父だけが知っておられる。

人の子の来臨も、ノアの日々のようである。なぜなら、洪水の前の日々、ノアが箱船に入る日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていて、洪水が来てすべてのものを取り去るまで、その裁きが来ることを知らなかったからである.人の子の来臨も、そのようである。その時、二人の人が畑にいると、一人は取られ、一人は残される。二人の女がうすをひいていると、一人は取られ、一人は残される。 

だから、目を覚ましていなさい.あなたがたの主が来られるのがいつの日か、あなたがたはわからないからである。しかし、このことを知っておきなさい.家の主人は、盗人の来るのがどの夜回りの時であるかを知っていたなら、目を覚ましていて、自分の家に破って入り込ませはしない。だから、あなたがたも用意していなさい.思いがけない時に、人の子は来るからである。 

 「回復訳聖書
(日本福音書房)

  第41回

聖書の言葉を読みましょう(洪水の後)

Created with Sketch.

創世記 第8章13節から21節(抜粋)
さて、ノアの六百一年の第一の月、その月の一日に、水は地から乾ききった.ノアが箱船のおおいを取り除いて見ると、見よ、地の面は乾いていた。……そこで、神はノアに語って言われた、「あなたとあなたの妻とあなたの息子たちと息子たちの妻は、箱船から出て来なさい.……」。そこで、ノアは息子たちと彼の妻と息子たちの妻と共に出て来た。すべての動物、すべての這うもの、またすべての鳥、地の上を動くすべてのものは、それぞれの種族にしたがって、箱船から出て来た。そして、ノアはエホバのために祭壇を築き、すべての清い動物と、すべての清い鳥のうちから取って、祭壇の上で全焼のささげ物をささげた。エホバは満足させるかおりをかがれた.
 
第9章1節から7節
そこで、神はノアとその息子たちを祝福して、彼らに言われた、「生めよ、また増えよ、そして地に満ちよ。あなたがたに対する恐れ、あなたがたに対するおののきが、地のすべての動物、空のすべての鳥、地を這うすべてのもの、海のすべての魚の上にある.それらはあなたがたの手にゆだねられている。生きて動いているものはみな、あなたがたの食物となる.緑の草類と同じように、わたしは、すべてのものをあなたがたに与えた。ただし肉は、その命である血と共に食べてはならない。わたしは必ずあなたがたの命の血を要求する.わたしはあらゆる動物から、それを要求する.またすべての人から、すべての人の兄弟から、わたしは人の命を要求する。人の血を流す者はだれでも、人によって血が流される.神は人を神のかたちに造られたからだ。あなたがたは、生めよ、また増えよ、地に群がり、地に増えよ」。
 


  

第42回
聖書の言葉を読みましょう(ノアとの契約と虹)


Created with Sketch.

創世記 第9章12節から16節(抜粋)
さらに、神は言われた、「わたしとあなたがた、またあなたがたと共にいるすべての生き物との間に、わたしが永遠の世代にわたって結ぶ契約のしるしはこれである.わたしは雲の中に、わたしの虹を置いた.それは、わたしと地との間の契約のしるしとなる。…わたしは、わたしとあなたがた、またすべての肉なるあらゆる生き物との間の、わたしの契約を思い出す.水は、すべての肉なるものを滅ぼす洪水とは、もはや決してならない。虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、地上にいるすべての肉なるあらゆる生き物との間の永遠の契約を思い出す」。                                                   
 
※虹について
虹は、ご自身の契約を守ることでの神の信実を表徴します。神ご自身は信実です。彼はご自身の言葉に対して信実であり、彼の言葉は彼の契約です。虹は聖書の終わりに再び見られ、神の信実が永遠に存続することを示します。(創世記9:13FN1)
 
虹は、神と人、またすべての生き物との間の契約のしるしであり、神はもはや決して洪水をもって彼らを滅ぼさないと約束されました。(聖書の最後の書、啓示録では)神は地とその住民をすべて裁くことを見せています。御座の周囲にある虹は、神が契約をする神、信実な神であって、地上での神の裁きを執行している間も、彼の契約を守られることを表徴します。神はもはや決して洪水をもって人類を裁かず、全人類を滅ぼさず、人類の一部を取っておいて、神の栄光のために新しい地上の諸国民とされます。(啓4:3FN3)      

(日本福音書房) 

 「回復訳聖書」