聖書の旅(創世記)
第28回
聖書の言葉を読みましょう。

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創世記 第3章22節―第4章8節

 

そして、エホバ・神は言われた、「見よ、その人はわれわれのひとりのようになり、善と悪を知るようになった.今にも、彼が手を伸ばし、命の木からも取って食べて永遠に生きることがないように」.

そこで、エホバ・神は、彼をエデンの園から送り去らせた.そして、自分が取り出されたその土地を耕させられた。こうして、神はその人を追放し、エデンの園の東に、ケルビムと、あらゆる方向に回る炎の剣を置いて、命の木への道を守らせられた。

さて、その人は彼の妻エバを知った.そして彼女は身ごもってカインを産んで、「わたしは一人の人、エホバを得た」と言った。彼女はまた、弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となったが、カインは土地を耕す者となった。

ある時期になって、カインは、土地の実りの中からエホバへのささげ物を持って来た。また、アベルも彼の羊の群れの初子から、すなわち、その脂肪の部分からささげ物を持って来た。エホバは、アベルと彼のささげ物に目をとめられた。しかし、カインと彼のささげ物には全く目をとめられなかった。

そこでカインは、ひどく怒って顔を伏せた。エホバはカインに言われた、「なぜあなたは怒るのか、なぜ顔を伏せたのか? あなたは正しく行なっているなら、顔を上げるべきではないか? もしあなたが正しく行なっていないなら、罪が戸口で待ち伏せしている.彼はあなたを慕い求めている.しかし、あなたは彼を治めなければならない」。

カインは弟アベルに言った、「さあ、野原に行こう」。彼らが野原にいたとき、カインは弟アベルに向かって立ち上がり、彼を殺した。


回復訳聖書」 (オンラインは新約のみです)
(日本福音書房) 

第29回
神の贖いの道を拒絶する

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創世記 第4章4-5節
またアベルも、彼の羊の群れの初子から、すなわち、その脂肪の部分からささげ物を持って来た。エホバは、アベルと彼のささげ物に目をとめられた。
しかし、カインと彼のささげ物には全く目をとめられなかった。そこでカインは、ひどく怒って顔を伏せた。


アダムとエバは、いずれも福音を信じました。彼らは必ずその福音を、子供たちであるカインとアベルに宣べ伝えたに違いありません。

すなわち、どのように自分たちが神に従わないで知識の木から食べてしまい、恐れとおののきの中で死の宣告を待っていたか、
しかし、どのように神が入って来て、女の子孫が蛇の頭を砕くと約束されたか、
またどのように神は小羊をいけにえとしてほふり、その皮を用いて自分たちの裸を覆うための衣を作ってくださったか、
そうして自分たちが神の御前に立ち、神との交わりを持つことができるようにしてくださったかというようなことを子供たちに告げたことでしょう。

アベルは両親から聞いたことにしたがって、信仰によるささげ物をささげました。

ところがカインは、自分自身の労苦の実を神にささげ、神の道を歩むことを拒みました。神が自分のささげ物を見られないと知った時、カインは大いに憤りました。カインは自分の憤りの感情を制御することをせず、アベルを殺し、神に偽りを言い、神に反逆し、ついに神の臨在から去りました。
こうしてカインは、神の救いの道を放棄してしまったのです。

「創世記ライフスタディ」第22編(日本福音書房) 

第30回
神を失った結果

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ペテロの第一の手紙 第1章18-19節

 「あなたがたが父祖から受け継いだむなしい生活様式から贖われた‥‥」

 人の堕落についてはっきりすることは、とても助けになります。なぜなら、その結果、わたしたちは神の救いをさらに多く見ることができるからです。

神を失ったので、カインは自分の供給、喜び、保護としての神を失いました。ですから、カインとその子孫は神のない文化を発明したのです。
カインは人が自分を殺すことを恐れたので、自己防衛のために、町を建設しました。カインの子孫レメクは、自分の情欲を満たすために、一夫多妻を実行しました。レメクの第一の妻アダは「装飾」を意味し、彼女は自分を着飾って美しくする人でした。アダはヤバルを生み、ヤバルは生計を立てる目的で、家畜を飼うことを発明しました。またアダはユバルを生み、ユバルは音楽を発明しました。レメクの第二の妻チラはトバル・カインを生み、トバル・カインは武器を発明しました。
人は神を失ったために、人の存続のための町、供給のための家畜飼育、娯楽のための音楽、防衛のための武器を発明しました。これらは現代の人類文化の主要な面です。この中には、情欲や着飾ることも含まれています。

「創世記ライフスタディ」第24編(日本福音書房)