聖書の旅(創世記)命の木と善悪知識の木
第17回
聖書の言葉を読みましょう(創世記2、3章)

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 創世記 第2章15-17節

そして、*エホバ・神はその人を連れて行ってエデンの園に置き、それを耕させ、それを見張らせられた。

そして、エホバ・神はその人に命じて言われた、「あなたは、園のどの木からでも自由に食べてよい.

ただし、善悪知識の木からは、食べてはならない.それから食べる日に、あなたは必ず死ぬ」。

 

創世記第3章1-7節

さて、蛇は、エホバ・神が造られた野のあらゆる動物の中で、最もこうかつであった。蛇は女に言った、「『あなたがたは園のどの木からも食べてはならない』と、神は本当に言われたのですか?」。

女は蛇に言った、「園の木の実からわたしたちは食べてよいのです.

しかし、園の中央にあるあの木の実について、神は、『あなたがたはそれから食べてはならないし、それに触れてもならない.あなたがたが死なないためである』と言われました」。

すると、蛇は女に言った、「あなたがたは必ずしも死ぬことはありません!  

それは、あなたがたがそれから食べる日に、あなたがたの目が開かれ、あなたがたが神のようになり、善と悪を知るようになることを、神は知っておられるからです」。

そこで、女が見ると、その木は食べるのに良く、目に喜ばしく、その木は賢くなるのに好ましかったので、彼女はその実を摘み取って食べた.彼女はまた一緒にいた夫に与えたので、夫も食べた。

こうして、二人とも目が開かれ、彼らは自分たちが裸であることを知った.そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰を覆うものを作った。

 *わたしたちがエホバという御名を採用したのは言語学の考察によってではなく、英語の言語の伝統と認証よってです。

回復訳聖書序文、本文 (日本福音書房) 


第18回
神は人に自由意志を与える


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申命記 第30章19節

わたしは今日、天と地を呼んであなたがたに対する証しとする.わたしはあなたの前に、命と死、祝福とのろいを置いた.それゆえあなたは命を選びなさい.それはあなたもあなたの子孫も生き、

 

神はわたしたちを自由意志を持つ者に創造されました。神は決してわたしたちに強いて何事も行なわせようとはせず、いつもわたしたちに選択の自由を与えられます。神は偉大で賢いのですが、決してわたしたちに強制しません。もし神が力を用いることがあるとするなら、それは、実は神が小さいことを意味するでしょう。

サタンは人に強制するだけでなく、誘惑さえします。神は決してそのようなことを行なわれません。実際において神は言われます、「もしあなたがそれを好むなら、そうしなさい。もし好まなければ、やめなさい。・・・あなた自身の道に進みなさい」。ですから、わたしたちは自分の意志を活用する必要があるのです。

 

ウイットネス・リー全集1964年第3巻上「神の永遠のご計画」第9編

(日本福音書房) 

  



 

第19回
サタンは策略を持ってエバを欺いた


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創世記第3章1節後半
蛇は女に言った、「『あなたがたは園のどの木からも食べてはならない』と、神は本当に言われたのですか?」。
 

サタンが誘惑する方法は、まず人に提案することです。それは、決まって神の言葉を疑問視する提案です。サタンは常に、神の言葉について疑問をひき起こす提案をすることによって、あなたを試み、誘惑し、わなにかけようとします。あなたが神の言葉を疑う時はいつも、その疑いはあなたに始まっているのではなく、蛇(サタン)から来ていることを、認識しなければなりません。

 サタンの提案は常に、人に神の言葉と神の心を疑わせます。こうかつな者はさそりのようであり、彼の疑問はさそりの針の毒のようです。蛇はエバに、「あなたがたは必ずしも死ぬことはありません!」と言いました。蛇は実はエバに、「なぜ神はあなたが知識の木を食べることを禁じられたのでしょう? いったんそれを食べると、あなたが神のようになることを、神は知っておられるからです。あなたは神のように賢くなるでしょう」と言ったのです。これらの言葉は毒であり、さそりの針からの毒でした。エバは刺され、毒が彼女の中へ注入されました。こうして、彼女は知識の木を見つめ、それが良く、好ましいことを知りました。これがサタンの誘惑した方法です。

「創世記ライフスタディ」第18編 

(日本福音書房) 


 

第20回
人は善悪知識の木を選択した


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創世記 第2章9節

エホバ・神はその土地から、見て喜ばしく、食べるのに良い、すべての木を生えさせ、さらに園の中央に命の木と、善悪知識の木とを生えさせられた。

命の木の性質と結果は、いずれも命です。なぜなら、それが命の木であるからです。しかし、善悪知識の木の性質と結果は、いずれも死です。なぜなら、知識、善、悪はすべて死のものであり、死をもたらすからです。命でないものはみな死のものであり、結果は死です。

実は、善悪知識の木は死の木です。しかも、それは死の木と呼ばれないで、善悪知識の木と呼ばれます。死は悪の背後にあるだけでなく、知識と善の背後にもあります。善悪知識の木という称号はとらえがたいです。なぜなら、サタンは常に自分を隠すことを好むからです。サタンは死の力を持っています(ヘブル2:14)。善悪知識の木は、実は死の木であるので、サタンを表徴します。

 創世記第3章6節は言います、「そこで、女が見ると、その木は食べるのに良く、目に喜ばしく、その木は賢くなるのに好ましかったので、彼女はその実を摘み取って食べた.彼女はまた一緒にいた夫に与えたので、夫も食べた」。

「創世記ライフスタディ」第13編(日本福音書房)
「回復訳聖書」創世記 第3章1節後半

 

第21回
人の堕落は不服従のゆえである


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創世記第3章6節
そこで、女が見ると、その木は食べるのに良く、目に喜ばしく、その木は賢くなるのに好ましかったので、彼女はその実を摘み取って食べた.彼女はまた一緒にいた夫に与えたので、夫も食べた。
 

創世記第2章と第3章におけるアダムとエバの物語を考えましょう。神はアダムを創造された後、彼にある指図をされました。神は、アダムに善悪知識の木から食べてはいけないと命じました。

わたしたちはここでは禁断の実を食べるとか、食べないとかの問題だけではないことを認識しなければなりません。もっと正確に言うなら、神はここで、アダムがそれに服従するであろうと期待して、彼をある種の権威の下に置かれたということです。

人の堕落は権威に服従しないことから来ました。エバはアダムに聞いて確かめませんでした。彼女が決定をしました。彼女はその実が美しく、おいしそうなのを見ました。そこで彼女は勝手に振る舞い、自分だけで決定しました。ですからエバがその実を取ることは、服従から来たのではありませんでした。彼女は神の戒めに違反しただけでなく、アダムの権威をも無視しました。神の代理権威に反逆することは、神ご自身に対する反逆です。

アダムはエバの言葉を聞き、その実を食べました。これはさらに悪いことでした。それは神の直接の命令に対しての不服従でした。このようにして、アダムも神の権威を無視してしまい、反逆してしまいました。

ウオッチマン・ニー全集第47巻「権威と服従」第2編

 

第22回
人の器は損なわれた

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ローマ人への手紙 第7章18節
「わたしは自分の中に、すなわち、自分の肉の中に、善なるものが住んでいないことを知っています.なぜなら、わたしは善をしようと欲するのですが、善を行ない出すことはないからです。」
 

人の堕落の過程の第一歩は、人が自分のを用いないで、魂を活用したことでした。

 ある少年が母親に、ある瓶に触ってはならない、中に毒が入っているからと言われました。ある日、母親がいない間に、子供はその瓶を取って幾らか飲みました。彼は母親の禁止に違犯しましたが、それは実は小さい事でした。起こった真に重大な事は、その毒が彼の中に入ってしまったことです。

同じように、人が知識の木を食べた日に、ある邪悪な実質が人の体に入り込みました。ですから、それは単に違反の事柄だけでなく、邪悪な者の有毒な要素、罪、性質が、人の体の中に入り込んだことです。

 人の堕落の結果、人のは死に、神から絶縁し、神に対する機能を失ってしまいました。


「創世記ライフスタディ」第18編

 

第23回
アダムの状況は今日のわたしたちの状況

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ローマ人への手紙 第8章6節

肉に付けた思いは死ですが、霊に付けた思いは命と平安です。 

 

人には霊、魂、体があります。霊はわたしたちの最も内側の部分であり、体はわたしたちの最も外側の部分であり、魂はわたしたちの存在の主要部分であって、霊と体の間にあります。堕落の結果、知識の木であるサタンが、人の肉の中へ入って来ました。わたしたちがキリストを信じた結果、命の木である神が、わたしたちの霊の中へ入って来られました。

全宇宙には二つの源があることを、わたしたちは認識しなければなりません。一つは命の源であり、もう一つは死の源です。どちらの源に触れるかに注意しなさい。あなたが神に触れるなら、命の源を持ち、命を受けます。もしあなたがサタンに触れるなら、死の源を持ち、死を受けます。

「創世記ライフスタディ」第14編(日本福音書房)