聖書の旅(創世記)
第24回
聖書の言葉を読みましょう。
創世記 第3章8-15節
さて、その日の涼しい風の吹くころ、彼らはエホバ・神が園を歩き回られる音を聞いた.そこでその人と彼の妻は、エホバ・神の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
エホバ・神はその人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか?」。
彼は言った、「わたしは園であなたの音を聞き、裸なので、恐れて、身を隠しました」。
すると、神は言われた、「あなたが裸であるのを、だれがあなたに告げたのか? あなたは、食べてはならないとわたしが命じた木から食べたのか?」。
その人は言った、「わたしと共にいるようにとあなたが与えてくださったこの女が、あの木から実をわたしにくれたので、わたしは食べたのです」。
エホバ・神は女に言われた、「あなたは何ということをしたのか?」。
女は言った、「あの蛇がわたしを欺いたので、わたしは食べたのです」。
そこで、エホバ・神は蛇に言われた、「おまえはこのことを行なったので、すべての家畜と野のすべての動物の中で、最ものろわれる.おまえは一生、腹ばいになって歩き、ちりを食べる。また、わたしは敵意を置く.おまえと女との間に、またおまえの子孫と女の子孫との間に.彼はおまえの頭を打ち砕くが、おまえは彼のかかとを打ち砕く」。
「回復訳聖書」
第25回
神は人を捜し求める
創世記 第3章9節
エホバ・神はその人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか?」。
ルカによる福音書 第19章10節
人の子が来たのは、失われたものを尋ね出して救うためである。
あなたは福音の宣べ伝えの最初の言葉が何であったか、知っているでしょうか?
それは創世記第3章9節に見いだされる問いかけでした。
「あなたはどこにいるのか?」
この問いかけは、裁きの宣告ではありません。
それは喜ばしいおとずれの開始の宣言です。
神は人を尋ね、求めて、「あなたはどこにいるのか?」と問われます。
神は失われた人を捜し求めておられました。これは、御子が人を救おうとして尋ね求めておられるのと同じです。神は人を捜して罪定めするのではなく、福音を宣べ伝えられました。
「創世記ライフスタディ」第19篇(日本福音書房)
「回復訳聖書」
第26回
神の約束―女の子孫
創世記 第3章15節
また、わたしは敵意を置く.おまえと女との間に、またおまえの子孫と女の子孫との間に.彼はおまえの頭を打ち砕くが、おまえは彼のかかとを打ち砕く。
失われ、堕落した人を探し出した後、神は、キリストが女の子孫として来て、蛇を滅ぼすことを、すなわち、サタンを滅ぼすことを、約束されました。
神がこの約束をされる前、アダムとエバは、恐れおののいていたに違いありません。神は彼らに、もし善悪の知識の木から食べるなら死ぬ、と告げておられましたから、彼らはきっと死ぬ覚悟をしていたことでしょう。
ところが彼らは、女の子孫―キリストの予表―が来て、邪悪な蛇を滅ぼすとの良き知らせ、喜びのおとずれを聞いたのです。それは確かに良き知らせでした。
「旧創造におけるサタンの大混乱と新創造のための神聖なエコノミー」第1章
(日本福音書房)
第27回
神の約束を信じた結果
創世記 第3章21節
エホバ・神は、アダムとその妻のために皮の衣を作り、彼らに着せられた。
アダムとエバは神の約束を信じ、こうして神によって皮の衣を着せられました。わたしたちはキリストの中へと信じなければなりません。
わたしたちが信じるとき、神の義としてのキリストがわたしたちを覆ってくださり、神の目にはあたかもわたしたちが罪を犯さなかったかのようになります。
神の小羊としてのキリストがわたしたちのためにご自身の血を流してくださったのは、わたしたちの罪が赦されるためです。
キリストは、神の御前でわたしたちを覆う真の皮の衣であり、わたしたちと神との交わりを回復します。(日本福音書房)